話はいきなりそれるが、近所のレンタル屋の供給量があまりに追いつかないので、宅配系レンタルサービスを導入しようかと考えていたところ、AmazonやAppleがそれを解消してくれそうな気配。販売はともかく、$4レンタルはかなり強力だと思う。
さて、有頂天ホテル。
文字通りドタバタ劇。複数のちょっとした事件が交錯する。僕は人間の頭の良さの指標として、少なくとも仕事にとって重要なのはスタックのサイズだと思っている(ここでいうスタックは、同時進行で物事を進めるために必要な能力、みたいなもののこと)。そのことを表現し、かつ表現そのものに大きなスタックが必要、という点ですばらしい出来映えだと思う。ラストはもう一つ物足りないのだけれども、見る価値はあった。
三谷幸喜の「裏方の美学」表現が好きだ。「ラヂオの時間」以来、その期待は裏切られることはない。細かいシーンだけど心に残ったのは、プライベートとビジネスが交錯していっぱいいっぱいになりながら、椅子を運んでしまうシーン。その感覚はよく分かる。We need GTD.
あとはネタバレになるからやめよう。レンタルはスタンダード版だったが、スペシャルエディションでは『84歳の三谷幸喜が「THE有頂天ホテル」を振り返る』という設定の解説が入るらしい。これは見たいな。
僕も先週末に見た(邦画なんて見るのは「あさま山荘事件」以来)。<br>見終わった後で、へんてこな登場人物たちが皆オーディナリーピープルに思えてくるのが不思議だ。
ああいう「へんてこさ」は身近に存在するってことでは。映画では強調されてるだけで。
というか、へんてこなのは表面だけで、彼らの内面にある葛藤の類は実に身近であり共感できる、といったところか。見ている間は表面の方を見て楽しんでいるのだが、結局後に心に残っているのはその内面の方、と。やはり上手に描かれているのだなと思う。
なるほど!納得かも。