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2005-11-10 [長年日記]

未亡人の一年/ジョン・アーヴィング

やっと読めた。

ジョン・アーヴィングの本はやたら長くて、しかも最初の1/4から半分ぐらいまではかなり読みにくい。しかし過去の経験上、後半に必ずストーリーに引き込まれ、最後に号泣するとわかっている。わかっているので、ハードカバーのうちに買ったのが2000年6月のことであったが、結局最初の壁を越えられず、そのままBookOffに行ってしまった。

そうこうしているうちに文庫が出たのが今年の8月で、買い直してからもまた壁にぶつかり、長らく書棚に積まれたままだったのだが、今回やっと読み終えた。なので、最初にページをめくってから読み終えるまでに実に5年以上かかったと言える。

1週間前ぐらいにようやく上巻の後半ぐらいまでやってきて波に乗り、あとはすごいスピードで読めた。そしてラストは通勤電車の中で本気で泣きそうになった。

家族、人生、愛、赦し、そういうのがテーマ。まあ、ジョン・アーヴィングはだいたいそうだと言っても過言ではないのだが。「ガープの世界」しかり、「サイダーハウス・ルール」しかり。こういう本は高校生の頃に読んでも価値がわからなかっただろうなと思う。

人におすすめするにはアレですが、良い本でした。映画はいつだっけと調べたら
もう先月からやってるよ!しかも恵比寿ガーデンシネマのみか!..まあえげつないセックス描写とか多いし、前作「サイダーハウス・ルール」みたいにはいかないか。ええ話なんやけどねえ。