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2006-01-31 [長年日記]

二〇〇二年のスロウ・ボート

二〇〇二年のスロウ・ボート (文春文庫 (ふ25-1))(古川 日出男)

村上春樹好きなら目に止まるタイトルに引き寄せられて手に取ってみたところ、「中国行きのスロウ・ボート」をサンプリングしたリミックス小説だという。

なるほどなあ、サンプリングって表現はありかもなあ、と思って買ってみたが、内容はピンとこなかった。確かに村上春樹の使ったフレーズが各所にちりばめられてはいるが、それだけ、ってかんじ。手段は面白いのだけど、それだけでは難しいんだな。まあサンプリングはあくまでサンプリングなので、村上春樹性を期待する事自体が間違いなんだろうけど。

そうそう、手段と言えば「超バカの壁」がスゴい!だって「超」ですよ?
さらに帯には「その壁を越えるのはあなた」ですよ。まいったなあ...。

本人がどこまで狙ってるのかは不明だが、ここまで開き直られると
もはや好感が持てる。いや、買わんけどね。

超バカの壁 (新潮新書 (149))(養老 孟司)