大槻ケンヂ、バンドブームを語る。文庫になってたので買う。
淡々、飄々とした語り口は相変わらず冴えてる。ちょうど音楽を本格的に聴き出したのがバンドブームのあたりなので、この年代のバンドはわりと知ってる。懐かしく読む。幼なじみの音楽好きのことを思う。
過去のエッセイでは精神的にやばかった時代のことが語られていたりするが、この本では筋少解散のくだりなどかなりライトに書かれてる。あと、たぶん恋愛がらみのところはフィクションじゃないかなあと思うのだけど、この人のそういう文章嫌いじゃないんだよな。
ラスト近くの、ステージ上の描写に涙。
もう何年もライブなんてやってないけど、その感情については
良く知っているような気がする。