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2009-02-15 [長年日記]

文化庁メディア芸術祭

いろいろあって少し外的な刺激が必要と感じたので重い腰を上げ、遊んでくれと泣く子を振り切って行ってきた。時間が無かったので上映ものはすっ飛ばしてインタラクティブなやつを中心に。

舞城王太郎のタイプトレース道〜舞城王太郎之巻は前評判どおりすばらしい。HHKを駆動するソレノイドの塊。ブレッドボードの手作り感がまた好ましく、表示ソフトも、長考したワードがでかく表示されたりして笑える。

虫が這う感触を再現する虫HOW?もプレゼンがすばらしい。メカニズムはモータで物理的に引っ掻くだけ!

触るとディスプレイ上の人がコケてその反動が指先に返るTouch the Invisibles
もいい。

やはりハードウェアを絡めたタイプのものは心に響くなあ。なんというか、ソフトウェア完結なタイプのアートと比べて無駄度が高く感じられてより好ましいのかもしれないな。こういうのにグッとくる私は短期にそこそこなものを組み上げなければならないタイプのまっとうなエンジニアには向いてないのかもしれないと思う。

佐藤雅彦の君の身体を変換してみよ展はビデオ上映だけだったが、相変わらず良いセンス。「伸びる腕」とか体験してみたい。机に空いた穴に手を入れると机の上のディスプレイに手が倍に伸びた映像が映るのだが、手の先には牛乳パックがおいてあって、机の上の映像がそれをつかむころに穴の中の牛乳パックを実際の手がつかむことで、手が伸びた錯覚を助長するというしかけ。ああ、日本語で説明するのがもどかしい。びよーんと手が伸びるんですよ。たまらんなあ。

あとはTENORI-ONの実機があったので触ってみた。体験時間短すぎ!リズムパターンを作ってレイヤーを重ねようとしたらもうタイムアウトだったのでもうひとつわからんかった。でもあの無限プチプチのようなインターフェイスの触感は良いな。

「にほんごであそぼ」を思わせるFONTPARKもよかった。そうそう、ひらがなっていじると楽しいよね。

いい刺激になった。いずれにしてもなにかアウトプットを出していかないといけないと再認識。